宇佐美毅



今回お会いしたのは、芸術工学府芸術工学専攻 博士後期課程 宇佐美毅さん。
2007.6.26-7.1に開かれていた九州好青年科学館で館長を勤めました。

学部一年のときから様々な作品を作り続けてはや7年。最初は静かに始まったインタビューですが、徐々に熱を帯びていきました!
宇佐美さんHP:「Croq.」(http://www5e.biglobe.ne.jp/~K-e/croq/)

―突然ですが、どういった作品を作っていらっしゃるんですか?

映像とかイラストとか。

―それは、もう学校とは関係なしに?

関係ないですね。

―自ら作るんですね。

そうですね。なんか……作品、作りたいんだよね(笑)。

―1年生の頃から作っていらっしゃったんですか?

「パソコンっちなんや?」って感じで九大(当時は九州芸術工科大)に入って。学祭のパンフ制作でイラストレーター(イラストを描いたり印刷物のデザインをするソフト。以下イラレ)を使ってみたら、これやべぇってなってね。もうパソコンと言えばイラレや!ってなって。それから一年のときはずっとイラレでイラストを描いていた気がしますね。

―大学に入ってからパソコンでいろいろ作るようになったんですね。

そう。そしてBUGPROJECT(芸工の映像サークル。以下バグ)に入って、イラレを使ったアニメーションとか実写映像とか音づくりにも挑戦しました。アニメーションでナビゲーターを作って、僕のこの渋い声で声優をやったりもしてました。それはもう楽しかった。それから4年時に6月1日の芸工大の創立記念日に合わせて「601」というインスタレーション(場所や空間全体を作品とする芸術)の5人展をやりました。写真、照明、実写映像といった様々な分野の人間が集まって各々が作品を持ち寄ってキャンパス内で公開して、それはすごい好評やったね。

―宇佐美さんはどういうのを作ったんですか?

僕の作品は色彩の特性に着目したものでした。光をあてると別の見え方がするような「視覚のマジック」にはまってて。それで卒研は、自分の影にパターンを移すみたいなのを作って。影が重なったところはまた別のパターンが見えるみたいな。それを等身大の大きさで作ったんよ。

―アクティブっすね

その年からダンスと映像と音のコラボレーションみたいなことを二人でやり始めて学内イベントに出演しました。二人で踊りながら、映像と音がシンクロするっていう。あれは面白かったねえ。それまで真面目な作品ばっかりだったから。僕が映像をやって、もう一人が音をやって、二人でくだらないネタを考えてダンスの振り付けをやって。その後4年の終り頃から修士の一年にかけて、モアレを使った「moalu chair & table」を作って……。モアレってわかる?

―わかんないです。

ストライプ模様を重ねたらチラチラするやん。模様ができるやん。そんなの。天板が透明でそこにストライプ模様がついてて、椅子を引くと模様がぶあ〜ってなるみたいな。実物を見らんとわかりにくと思うけど(笑)。その流れでパターンに関する実験作品をいっぱい作って、その集大成として断面アニメーション作品っちゅうものを作りました。金太郎飴はどこまで切っても金太郎ですよね。この作品は、そんな感じなんやけど、どんどん絵が変わっていくっていうやつで。切って、カメラで撮影して作ったんだけど。

―すごい!映像とかじゃなくて実際にそのものを作ったんですね。

そう。それで数々の賞に輝いてはないけど……でもNHKデジタルスタジアムって番組でベストセレクションに選ばれたりとか。
(作品はこちら:http://www.nhk.or.jp/digista/hall/artworks/070419.html

―6月に開かれた好青年科学館を始めようと思ったのきっかけは何ですか?

俺がもともとイベントとかするのが好きやけ。でも人付き合いうまいわけでもない。んでも、なんかやらかしたかったんよね。それで「601」とかダンスユニットとかやって、でも修士のときは何もやらんかったけ、うずうずしてきとったんよ。そのときに同じ研究室の井原君とラーメン屋で「科学館」作ったらおもろいねって話になったんよ。それで人集めをやり出して、どうせやるなら面白い人がいいよねってなって。それで芸工大には伝説的な人が何人かおって、ちょっと声をかけてみたら、その人たちがうまいこと乗る気になってくれて。

―その伝説的な人たちって何者なんですか?(笑)

う〜ん。とにかくすごいんよ。こういうことをしたら面白いっていうニュアンスだけで話が伝わって、それに色々プラスされて帰ってくるような。しかもみんな修士以上やから、やっぱイベント慣れしとるんよね。最初8人ぐらいでやりたいねって言ってたんやけど、必要な人材を集めてたら結局30人ぐらいになってしまって。んで、僕は館長なんだけど、周りがしっかりしとったから、何もしてなかった。ずっと作品を作りよった。

―芸工の人はイベント慣れしてますね?

してるね。照明が欲しいって言ったら、「照明屋」(芸工のサークル。照明のエキスパート)の人を誘ったり、音がいるってなったら、音の調整をばっちりやってくれる「TRP」の人を誘ったり。みんな真面目で実にいい仕事をします。学祭で会場設計とかやってた人とかも呼んだりしました。

―すごいっすね。みんな専門家みたいなものですね。

学生としては、もう、かなりのものだと思う。だから僕はもう安心してやってましたね。

―これからもまたやっていくんですか。

全然決めてません!(笑) でもまたイベントやるんだったら九大の外でやりたいなと考えてますね。


記事@増原 インタビューの後、作品群を見せてもらいましたが……すごすぎです2007/11/5

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